福音の分かち合い
悪魔はあらゆる誘惑を終えて、時が来るまでイエスを離れた
2016-02-14
ルカによる福音 4章 1-13節
イエス様は洗礼を受けられた後、荒れ野に行き、そこで悪魔から誘惑にあわれたと聖書にはありますが、この誘惑とは、人間が受ける誘惑すべてを表現していると言われています。空腹を味わう時に受ける誘惑、すべての人の上に立つという権力欲、そして神をも支配したいという誘惑。しかし、ここで注目すべきことは、イエス様はこれらの誘惑に対して、すべて聖書の言葉で悪魔を退けている事です。私たちの迷いのすべては、聖書を通して解決できるのです。聖書の言葉で救われたという人も大勢います。このみことばの力強さに、とても感動しました。
もう一つ目が留まる箇所は、「悪魔はあらゆる誘惑を終えて、時が来るまでイエスを離れた」という言葉です。悪魔の誘惑は、イエス様が通過しなければならなかった一種の義務のようなもので、時が来ればもう一度この誘惑をイエス様は受けることになっているということです。つまり、その「時」は私たちすべてのために命を捧げられた十字架・受難の時で、それが私たちのため、私たちへの愛のためであったと同じように、この荒れ野での誘惑もやはり私たちのためであったということなのでしょう。今日の聖書の箇所の最後の言葉が印象的であると同時に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
